去年のOn The Board Magazineから…おしりとグレン・キャンベル1969年のヒット曲[ギャルヴェストン]
音楽は脳裏にさまざまな思い出を呼び起こす。その曲を初めて聴いたときの空間や、場所や、そのときつきあっていた彼女……。でも逆に、ひとつの出来事がある音楽を思い出させてくれることもある。昨日がそうだ
った。海に入っていたら、俺が小学生の頃に聴いた曲が頭の中をよぎった。その曲はグレン・キャンベルの1969年の
ヒット曲「ギャルヴェストン」。(この曲を最初にレコーディングしたのはあのハワイのドン・ホーだったけど、ヒットしたのはグレン・キャンベル。) 実は海に入ろうと思ったら、俺の
ウェットスーツの背中に小さな穴が空いていたんだ。そんなに寒くなかったから、そのまま海に入った。そこのサーフポイントはグーフィーで俺にとってはバックサイド。一本目、いい波に乗ったら、後ろから俺の背中に大きなリップが落ちてきた。その勢いで、500円玉ぐらいの穴が1000円冊ぐらいの穴になってしまった。水がガッツリ入ってきたからわかったよ。でも、波が良かったからあがらないで、またもう一度沖へいって波を待った。次の波に乗ったら、今度は俄然、お尻が涼しくなったんだ。気づいたら、穴がすごく大きくなっていて、お尻が丸見えだった。その場にいた人によると、俺の宝物も出ていたみたいだ。さすがに海から上がった。そばに住んでいる友達からタオルを借りて自転車で帰ったよ。 なぜこのこととグレン・キャンベルの「ギャルヴェストン」が関係あるかって? それは俺が小学6年生のとき、家族と一緒にテキサスの海辺の町、ギャルヴェストンに行ったときのことだ。その頃この曲がヒットしていて、よくラジオでかかっていたんだ。ある雨の日、家族と食事をすることになって、俺はシーフードが嫌だからと言って、家族が中で食べている間、その海沿いのレストランの入り口で暇をつぶしていた。(馬鹿だよね、今考えてみるとどんなシーフードレストランでも、ハンバーガーはあるよね)そんな
とき、暗闇の中、ウェットスーツを着た二人のサーファーたちがサーフボードを持って歩いてきた。前を通り過ぎたら、そのひとりのウェットが破れていて、彼のお尻が丸見えだったんだ。なぜかわからないけど、かっこ良く見えたよ。 そう、俺もお尻が丸出しになったとき、そのテキサスのことを思い出したんだ。そして、その町の曲「ギャルヴェストン」も。 グレン・キャンベルと言えば、カントリーのイメージがあるけど、彼の曲はただのカントリーじゃなくて、ポップなんだ。だからポップのジャンルにもチャートインしていた。グレン・キャンベルは何曲もヒットを出している。「バイ・ザ・タイム・アイ・ゲット・ツー・フェニックス」とか「ジェントル・オン・マイ・マインド」とか、聞いたらきっとみんな知っている曲だと思う。 曲が思い出を蘇らせることもあるけど、思い出が曲を持ってきてくれることもある。今日のことを思い出すことがあったら、どんな曲がバックに流れるだろう。そういえばギャルヴェストンをテーマに原稿を書いたな、なんて思いながら、鼻歌を歌うかもしれないね。
